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自分の暮らしを自分で整えられていますか?

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家庭科で習うような「家事」なんてなんで私がやらなきゃいけないんだろう。そう思っていた子ども時代。そりゃあ、たまにお菓子つくったり、手芸やったりと好きなことを好きなようにやる分には楽しいけれど、毎日掃除してご飯つくって洗濯して…なんて私のやることじゃない。

なーんて今思えばかなり図々しいことを考えていました、私。母が外で働いていたため、実質的に私の面倒を見てくれた祖父母に甘やかすだけ甘やかされて育てられた上に、家事の得意な姉がいたおかげで私は家の中のことはなーんにもせずにすみました。

そしてそのまま高校卒業と同時に家を出て突然一人暮らし。もう、スーパーに行っても何を買ってもいいか分からないし、野菜の切り方も火加減もわからないし、洗濯も掃除もうまくいかないことばかり。あんなに馬鹿にしていた「家事」にこんなに高度な技術が必要だったとは…。憧れの大学デビューを果たしたのに、部屋に帰ってからは戸惑うことばかり。高校時代の同級生で、家庭科が得意だった子たちの顔を思い出しては「ああ、あの子ならこんな苦労せずに普通に楽しくやれているんだろうなあ…」と、情けない思いをすることしきりでした。

これはそんな10代の頃の私につきつけてやりたい本です。裏表紙にはこうあります。

家庭科は、自分の暮らしを自分で整える力だけでなく、この社会の中で他者とともに生きていく力を育ててくれる教科だと実感した著者は、自ら専任教員となる。ご飯の作り方、お金との付き合い方、時間の使い方など自立にあたってどんな知識が必要か、10代の暮らしに沿って具体的にアドバイスする。

岩波ジュニア新書とは中高生向けに書かれたものですが、この本は英語の先生から大阪府立高校で初の男性家庭科教員に転身した先生が書いたものです。日々高校生と接する中で、やる気のない子たちは心の問題ではなく朝食抜きなどの生活の問題ではと気づいたことがきっかけとのことです。

タイトルの「正しいパンツのたたみ方」とは、ある共働きの男性が洗濯をして奥さんのパンツを奥さんの言うようにいつもたたむのだけれど、奥さんには毎回「また違ってる…」と言われてしまうのが辛くて洗濯物の山を見るたびに気持ちが沈んでしまう…というエピソードから来ています。
これって夫婦でありがちな問題ですよね。パンツのたたみ方に限らず、お互いのやり方がどうにもすれちがってしまうという…。

そしてこの本が提示するのは「このたたみ方が正しい」ということではありません。価値観の違う人間同士が家庭で、社会で共存して行くためにはお互いの違いを知って相手を尊重するのが大事だということです。これが<序章 家庭科を学ぶ意味>

<第1章 いま、生きているワタシ>ではまず「自立」とは何かを問い、それを実感させるために「毎日お弁当を自分でつくること」「毎朝ひとりで起きること」を提案します。確かにこれって一人暮らしをすることになったら最低限必要な生活スキルなんだけど、普通の高校生にとっては至難のわざ。でも、だからこそ成長を実感できるようです。
そして、大人になるために大事なこととして次の4つの自立を挙げています。
・生活的自立
・精神的自立
・経済的自立
・性的自立

いかがですか?ちょっとどきっとするようなことも書かれていますが、みなさん、この4つの自立、できていますか?

続いて<第2章 家族の中で生きる>では「あなたにとって家族とは誰のこと?」と問いかけ、そこから世間の様々な家族のあり方を見ていきます。一緒に暮らしているのが家族なのか、血がつながっていれば家族なのか?ここでももちろん明確な定義付けはなされません。自分自身で家族のあり方を決めて行くのが大事なのです。

また、結婚相手に何を求めるかをゲーム形式で考えていくことで、人間関係に対する自分の価値観がブランド重視なのか、関係性重視なのかを見る件もあります。あ、私の結果がどうだったかは内緒!

そして<第3章 社会の中で生きている>では、働くということ、お金について、賢い消費者になるには、労働者としての権利、老後について…と言ったことが書かれています。社会人になったら日々向き合わなければいけない、自分自身の生き方についてです。

最後に<終章 ゆたかに生きるためのスキル>では、パートナーとの関係、つまり性的自立について触れられています。あ、でも性的と言っても高校生向けの本ですから、具体的な肉体的関係の話はないですよ、あしからず。

こうして4つの自立を果たして「一人を楽しめる人間」になったらどうなるか。とても共感できることが書いてありました。

「一人を楽しめる人」は「他人といるのが苦痛な人」のことではありません。むしろ反対だと僕は考えています。つまり「一人でいるのも楽しいし」、「二人でいるのも楽しい」、そんな状況を作れる人と言ってもいいかもしれません。

この本、高校生の頃の私が読んでいたら、どういう感想を持っただろうな…。
高校生向けだから広く浅くではありますが、この本には人生のいろいろを考えさせられます。ほんと。

(この記事は2011年8月21日に書いたものです)

 

 

 







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